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甲状腺の病気と治療方法

橋本病

橋本病とは

橋本病とは甲状腺ホルモンが低くなる病気の中で、代表的な疾患です。
ごく軽症の人も含めれば、女性の40~50人に一人がかかる病気といわれています。

症状

症状は下の表「橋本病の症状」をご覧下さい。
全体的に代謝が鈍くなり活動性が低くなります。
のどぼとけの下あたりにある甲状腺自体がわずかに腫れることが多いです。

橋本病の症状

甲状腺機能低下症

甲状腺ホルモンが
不足

橋本病

体温 体温が低い、寒がり
発汗 良く汗が出ない、
肌がカサカサしている
皮膚 冷たく、
貧血気味、むくみがある
体重 増える
精神
症状
活動意欲や判断力の低下
動作 動作が鈍い
指の
ふるえ
ふるえはみられない
心臓 脈が遅くなる
胃腸
症状
便秘がち
生理 不順、
量が多くなる

※自覚症状には個人差がございます。まずは、検診、医師の診断をお受けいただくことが肝心です。

橋本病に症状は似ているが
病態が異なる疾患

  • バセドウ病の術後や放射線治療後の低下症
  • 甲状腺腫瘍(良性・悪性)術後の低下症
  • 加齢に伴う低下
  • 妊娠に伴う低下
  • ヨード過剰摂取(昆布の出し汁、昆布茶、イソジンうがい薬などを連日大量摂取するなど)による低下
  • 先天性甲状腺機能低下症

診断、経過観察に必要な検査

血液検査

甲状腺ホルモン fT3 活性型の甲状腺ホルモンで強い甲状腺ホルモン作用があります。
甲状腺ホルモン fT4 fT3の原料で弱い甲状腺ホルモン作用があります。
甲状腺刺激ホルモン TSH 甲状腺にホルモン分泌を促すために脳から出されるホルモンです。
橋本病抗体 
抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体、
抗サイログロブリン抗体
甲状腺組織内にあるペルオキシダーゼや甲状腺瀘胞細胞内に貯蔵されている糖蛋白(サイログロブリン)に対する自己抗体です。
これらの抗体は甲状腺の細胞に作用して結果としてホルモン生成機能を低下させます。

fT3、fT4のホルモン値は低値をTSHは高値を示します。抗体はどちらか一方、もしくは両方が陽性を示します。

超音波検査

超音波によって甲状腺の大きさや形状を確認します。
大きさは、全体的にやや大きめになることもありますが様々です。
また甲状腺の血流量が減少し硬さを示す数値もや高めになります。また 腫瘤こぶを合併していることが多いので、その確認もします。

甲状腺シンチグラム

放射性ヨードを利用してホルモンの産生状態を画像的に確認します。
ホルモン生成にはヨード物質が必要なので、それをどれほど大量に甲状腺がとりこもうとしているかを時間別にヨード物質の摂取率を測定することで確認します。
ホルモン値や経過時期によって結果はさまざまです。重症化して未治療が長く継続するとヨード摂取率は非常に低値になります。

治療

甲状腺ホルモン剤(商品名:チラーヂンS錠、レボチロキシンNa錠 など)による服薬治療

甲状腺ホルモン剤で体内のホルモン量を正常に保てるように、不足分を補充します。
直接fT3の補充をするよりもfT4の補充をすることで、作用時間を長く、また体内の恒常機能を利用して安定した状態を導く作用を期待します。
橋本病は自己免疫疾患で、完治する病気というより体質ととらえた方がよい病気で、ホルモン補充は長期にわたるのが一般的です。
甲状腺ホルモン剤は副作用が殆どなく、長期服用も心配のない薬です。
 
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